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最近、久世家の家令であるかちゅらぎは、夜が近づくと決まって憂鬱だった。
今夜も例外ではない。
昼間は、ビジネス絡みの来客の接待や株の取引などの会議に忙殺される毎日なので、憂鬱さを感じている暇もない。
だが来客たちも軒並み帰宅し、こうして自室でほっと一息つくと、頭の隅に封じ込めていた悩みごとが一気に膨れあがるのだった。
『今夜、僕の部屋に来い――』
「今夜も」だろうと思わず突っ込みをいれたくなるほど、最近、主人である暁人きゅんの要求はますます執拗になってきた。
かちゅらぎが取引を持ち出したあの夜から、毎晩、暁人きゅんは飽きもせず、彼を部屋に呼びつけていた。
「これからどうすればいいのか……」
思わず頭を抱えるかちゅらぎだった。
「いくら青春まっ盛りの10代とはいえ、毎晩とは酷すぎる……
」
かちゅらぎは美しい柳眉をひそめた。
元はと言えば、自分から言い出した取引だった。
気が進まないからといって約束を反故にするわけにはいかない。
反故にしたいのは山々だが、教育上よろしくない。
いったいどうすれば……。
考えた末、仮病を使うことにした。
我ながら陳腐な案だ。
見え透いた嘘だが、背に腹は変えられない。
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今夜も例外ではない。
昼間は、ビジネス絡みの来客の接待や株の取引などの会議に忙殺される毎日なので、憂鬱さを感じている暇もない。
だが来客たちも軒並み帰宅し、こうして自室でほっと一息つくと、頭の隅に封じ込めていた悩みごとが一気に膨れあがるのだった。
『今夜、僕の部屋に来い――』
「今夜も」だろうと思わず突っ込みをいれたくなるほど、最近、主人である暁人きゅんの要求はますます執拗になってきた。
かちゅらぎが取引を持ち出したあの夜から、毎晩、暁人きゅんは飽きもせず、彼を部屋に呼びつけていた。
「これからどうすればいいのか……」
思わず頭を抱えるかちゅらぎだった。
「いくら青春まっ盛りの10代とはいえ、毎晩とは酷すぎる……
」かちゅらぎは美しい柳眉をひそめた。
元はと言えば、自分から言い出した取引だった。
気が進まないからといって約束を反故にするわけにはいかない。
反故にしたいのは山々だが、教育上よろしくない。
いったいどうすれば……。
考えた末、仮病を使うことにした。
我ながら陳腐な案だ。
見え透いた嘘だが、背に腹は変えられない。
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(本日はゲストに萌え友のA子しゃんをお迎えしています)
あれは忘れもしない2009年9月14日のことでした^^
徳間書店から、ついに「憂鬱な朝」全サペーパーの『DEATH PAPER』
(何?笑)が届いたのです。
以来、かちゅらぎ萌えが止まらないショーコ様ニストの私(彩香)&萌え友A子しゃん
かちゅらぎ
の寝乱れた色っぽすぎる姿に、発病した私たち(笑)。
妄想が止まらない〜〜〜〜〜!!!
と言う訳で萌えメール
が私たちの間を飛び交い、トントン拍子に(無茶ぶりという話も(笑))リレー小説創作へと話が進んでいったのでした。
(以下メールより抜粋。
SSの部分はR18なのでご注意くださいませ)
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あれは忘れもしない2009年9月14日のことでした^^
徳間書店から、ついに「憂鬱な朝」全サペーパーの『DEATH PAPER』
(何?笑)が届いたのです。以来、かちゅらぎ萌えが止まらないショーコ様ニストの私(彩香)&萌え友A子しゃん
かちゅらぎ
の寝乱れた色っぽすぎる姿に、発病した私たち(笑)。妄想が止まらない〜〜〜〜〜!!!
と言う訳で萌えメール
が私たちの間を飛び交い、トントン拍子に(無茶ぶりという話も(笑))リレー小説創作へと話が進んでいったのでした。(以下メールより抜粋。
SSの部分はR18なのでご注意くださいませ)
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![]() | 憂鬱な朝 (1)(キャラコミックス) (2009/03/25) 日高 ショーコ 商品詳細を見る |
最近、桂木の顔を見ていない――。
17歳にして久世子爵家当主、暁人は朝から不満を募らせていた。
暁人が高等部に入学してからというものの、教育係兼家令の桂木智之にかまってもらえる時間が極端に減った。かちゅらぎ大好き〜の暁人としては大いに不満である。いや、不満を通り越して怒り心頭の境地であった。
「桂木は僕の家令だぞ」
なのにわざわざ探さないと何日も顔を見られないなんて、あんまりだ。同じ屋敷に住んでいるんだぞ。酷すぎる。
「旦那様、お帰りなさいませ」
学園から帰宅した暁人を、執事の田村が玄関先で深々と頭を下げて出迎える。暁人は脱いだ学帽を彼に放り投げて寄越しながら、いつものように尋ねた。
「桂木は?」
「本日は西園寺家の重之様がお屋敷にいらっしゃっております。二階の客間へは誰も近づかないようにと……」
恭しく答える田村を突き飛ばすように押しのけると、暁人は緋色の絨毯が敷き詰められた広い玄関ホールから二階へ続く階段を一気に駆け上がった。やれやれと田村が肩をすくめるが、もちろん暁人には見えていない。
暁人が見つめているのは、ただ一人。
11歳年上の久世家の家令、桂木智之――。
「桂木。僕だ、開けろ」
客間の厚い木製の扉をせわしなくノックするが反応はない。暁人は扉にぴったり耳をつけて中の様子をうかがうが、静まり返っている。
「開けろよ。いるんだろ」
反応のない扉に、腹立たしげに蹴りを入れると足先がじんと痺れた。
「桂木!」
ようやくガチャリと鍵をはずす音がして、扉が外側に開く。中から不機嫌モードMAXの桂木が顔を出した。怒りに顔をゆがめていても、うっとりするほど麗しい男である。乱れた黒髪が額に落ちかかっているのがたまらなくセクシーだ。暁人は不覚にも見惚れてぽ〜っとなる。いや、にやけている場合ではない。なぜいつもきちっとリーゼントでまとめている桂木の髪がこんなに乱れているんだ? それになぜ昼間からシャツの胸元がはだけてるんだ?? 暁人の頭に疑問符が次々と浮かぶ。
「何かご用ですか、旦那様? 誰もこの部屋に近づけないようにと田村に伝えておいたはずですが」桂木の声は氷のように冷たい。
「……」一瞬たじろぎそうになるが、ここで負けている場合ではない。今日こそ、どちらが主なのか、この不遜な男に思い出させてやる。
「特に用事がないとお前に会えないのか? お前はぼくの家令だろ。中に入れろ」
「……どうぞ」
桂木が一歩身を引き、暁人はすばやく客間に滑り込んだ。客用ベッドにしどけない姿で横たわる西園寺重之の姿を見て思わず、息をのんだ。
「やあ、暁人くん、こんにちは。お邪魔してるよ。そろそろ失礼しようと思ってたんだ」
わざと余裕たっぷりの笑顔で微笑むと、重之はそばの椅子にかけていたシャツを手にとり、けだるげなしぐさで身支度を始める。
おっとりしたお坊ちゃまの暁人もさすがに事情がのみこめた。昼間から客間にこもって桂木と重之が何をしていたか……いけない妄想がいっきに広がり暁人は顔を赤らめる。
「じゃあ、桂木。今日はどうもありがとう。また僕のところにも遊びに来てよ」
そういい残し、重之は名残惜しげに桂木の腕に手を触れると部屋を出て行った。
「桂木、お前……」
二人きりになるや、暁人は桂木に詰め寄った。桂木は何か?とばかりにつんと澄ましている。その端正な横顔を暁人はきっとにらみつけた。
「暁人さま。言いたいことがあればお聞きしますが。ですがあなたももう小さな子供ではないのですから、少しは想像力を働かせていただきたい」
「……お前は恥ずかしくないのか?」
「何がです?」
「何って……重之さまとあんなこと……」
「あんなこと? はっきりおっしゃったらいかがですか?」
桂木は乱れた前髪をかきあげながら、だるそうに言う。
「お前こそ自分で言えよ。あれ? 何の匂いだ?」
暁人は鼻をくんくんさせた。ベッド脇のテーブルの上に、見慣れぬ陶器の青い小瓶を見つけた。
「これは何だ?」
小瓶を手に取り、蓋を開けて匂いを嗅いだ暁人は、とっさに瓶を床に放り出した。
「うわっ、何だこれ?!酷い匂いだ」
「軟膏ですよ。英国商人から手に入れたもので、擦り傷、切り傷、打ち身、かゆみ…万能効果の優れものです」
「……これを何に?」
「私に言わせたいのですか?」
「いや…わかった。言わなくていい。聞きたくない!」
顔を赤らめてうつむき、ぷりぷりすねている暁人を見て、桂木はこっそりため息をついた。
階段の踊り場でつまずいて足首を捻挫した重之さまに軟膏を塗って差し上げただけなのだが。
ついでに昨日蚊にかまれたところにも塗ってくれとか言って、重之さまがさっさとシャツを脱ぎ捨ててベッドに横たわってしまったのにはびっくりしたが――。
暁人さまが何を妄想してるのか知らないが、まあ、今日のところは誤解させておこう。
まったく暁人さまはいつまでも子供で困る――。
その子供に近い将来、自分が押し倒される羽目になるとは、夢にも思っていない桂木であった。
つづく。
こんばんは。久しぶりの更新になります、汗。
3月から『憂鬱な朝』の桂木と暁人に萌えまくってましたが、仕事が忙しすぎて創作に手が回らなくて・・・。シルバーウイークにゆっくり創作できて楽しかったです。
本編を読まれたかたはすぐピンとくるかと思いますが、第一巻のパロディーです。かよこサマが重之さまになってるだけだったりして・・・何の芸もなくてすいません><。
かちゅらぎと暁人きゅん萌え
はまだまだ続く予定です。てか続きます♪よろしければおつきあいくださいませ。
日◎先生、愛ゆえの妄想小説ですのでどうかお許しを・・・by 彩香
久しぶりに実家に戻ってゆっくりした夜に知らされた新事実。
「へぇ〜、兄さん知らなかったんだ」
うっかりばらしちゃったから、冴木に嫌な顔されるかも。
・・・と、肩をすくめて桔梗は笑っていた。
「まさか、あいつは、そんなこと気にしないよ」
なにげないそぶりでそう言ったが、
実は、一番気にしているのは、僕だった。
毎日一緒にいても、こんな日常的なささやかなことを知らなかったなんて。
しかも、桔梗が知っていたなんて。
・・・許せない。
独占欲の強い自分に、苦笑いしていた。
「へぇ〜、兄さん知らなかったんだ」
うっかりばらしちゃったから、冴木に嫌な顔されるかも。
・・・と、肩をすくめて桔梗は笑っていた。
「まさか、あいつは、そんなこと気にしないよ」
なにげないそぶりでそう言ったが、
実は、一番気にしているのは、僕だった。
毎日一緒にいても、こんな日常的なささやかなことを知らなかったなんて。
しかも、桔梗が知っていたなんて。
・・・許せない。
独占欲の強い自分に、苦笑いしていた。
前回までのお話はコチラからどうぞ
→第一回、第二回、第三回、第四回、第五回、第六回、第七回、第八回
「よし。俺の目を見たまま、自分のシャツのボタンをはずせ」
高遠が俺の目を見つめたまま、無表情に言った。
「はあっ?」
何でお前に命令されて服を脱がにゃぁならんのだ。
俺はむかっときた。
それがもろに表情に出たらしい。高遠はさらに命令口調を強める。
「さっさとしろ。俺は気が短いんだ。今から10数えるうちに……」
「わかったよ」
別に男の前で上半身裸になったって、どうってことはない。
おまけに、すでにこいつにはもっと大事なトコロを見られているはずだし……。
俺は自分を無理やり納得させながら、覚悟を決めて、シャツのボタンを上からいっきにはずした。
「開いて見せろ」
「へ?」
「何度も言わせるな。シャツを開いて見せろと言ってるんだ」
「へいへい」
俺は渋々、シャツの前を全開にした。そのままベッドに仰向けに横たわっている俺を、高遠は満足げな表情でしげしげと見下ろす。
「綺麗な乳首だな。お前遊んでないだろ」
「はあぁっ?」
今度こそ俺は、びっくりして大声を上げた。
遊ぶもなにも、女じゃあるまいし、こんなトコで遊ぶ趣味はないから……。
俺がそう抗議する前に、高遠が言った。
「そこを自分で弄ってみろ。いつもやっているように」
「いつもって、お前……ふざけるのもたいがいにしろ!」
俺が思わずがばっとベッドに上半身を起こすと、高遠は冷たく言い放った。
「もうやめるのか? 俺は別にかまわないが。日本に戻ったら、酔ったはずみでお前に乱暴されました、って職場で言いふらしてやるだけだ」
こいつ、最低
!
☆第10回につづく☆


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オリジナル『イングリッシュ・ラプソディー』第九回です。
え、何それ?って感じですよね。。。
すっごい久しぶりの更新です、滝汗。
自分でも細かい設定を忘れかかっていたくらいだから(オイ)、きっと誰もこんな話を連載中だったなんて、覚えていないでしょうね・・・
少なくとも高遠は、こんなエロオヤジ設定ではなかったはず・・・(苦笑)
れんタン、気まぐれな私を許して。。。
またぼちぼち連載開始しますので、どうぞおつきあいくださいませ。 by 彩香
→第一回、第二回、第三回、第四回、第五回、第六回、第七回、第八回「よし。俺の目を見たまま、自分のシャツのボタンをはずせ」
高遠が俺の目を見つめたまま、無表情に言った。
「はあっ?」
何でお前に命令されて服を脱がにゃぁならんのだ。
俺はむかっときた。
それがもろに表情に出たらしい。高遠はさらに命令口調を強める。
「さっさとしろ。俺は気が短いんだ。今から10数えるうちに……」
「わかったよ」
別に男の前で上半身裸になったって、どうってことはない。
おまけに、すでにこいつにはもっと大事なトコロを見られているはずだし……。
俺は自分を無理やり納得させながら、覚悟を決めて、シャツのボタンを上からいっきにはずした。
「開いて見せろ」
「へ?」
「何度も言わせるな。シャツを開いて見せろと言ってるんだ」
「へいへい」
俺は渋々、シャツの前を全開にした。そのままベッドに仰向けに横たわっている俺を、高遠は満足げな表情でしげしげと見下ろす。
「綺麗な乳首だな。お前遊んでないだろ」
「はあぁっ?」
今度こそ俺は、びっくりして大声を上げた。
遊ぶもなにも、女じゃあるまいし、こんなトコで遊ぶ趣味はないから……。
俺がそう抗議する前に、高遠が言った。
「そこを自分で弄ってみろ。いつもやっているように」
「いつもって、お前……ふざけるのもたいがいにしろ!」
俺が思わずがばっとベッドに上半身を起こすと、高遠は冷たく言い放った。
「もうやめるのか? 俺は別にかまわないが。日本に戻ったら、酔ったはずみでお前に乱暴されました、って職場で言いふらしてやるだけだ」
こいつ、最低
!☆第10回につづく☆

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オリジナル『イングリッシュ・ラプソディー』第九回です。
え、何それ?って感じですよね。。。
すっごい久しぶりの更新です、滝汗。
自分でも細かい設定を忘れかかっていたくらいだから(オイ)、きっと誰もこんな話を連載中だったなんて、覚えていないでしょうね・・・

少なくとも高遠は、こんなエロオヤジ設定ではなかったはず・・・(苦笑)
れんタン、気まぐれな私を許して。。。
またぼちぼち連載開始しますので、どうぞおつきあいくださいませ。 by 彩香
CP:彰人(子爵家の跡取り息子、17歳)×桂木(美貌の家令、29歳)
キーワード:身分違いの恋。年の差。
受けの桂木は、タカピロ
のアダルティーヴォイスで脳内再生Pleaseです(笑)
僕はずっと自分の気持ちに気づかないふりをしていただけだ――。
僕はほかにどうすれば良かったんだ?
取引という手段で、お前を永遠に縛り付けるほかに。
それと引き換えに、永遠にお前の愛を失ったとしても――。
「桂木――」
乱れたシーツの上に横たわるほっそりした背中に呼びかける。
規則的な寝息が聞こえてくる。
彰人は身をかがめ、ぐっすり眠っている桂木のなめらかな白い肩にそっと口づけた。
軽く身じろぎ、桂木が目を覚ます。
「彰人さま――」
ぼんやりした黒い瞳がたちまち焦点を結び、きついまなざしで彰人をにらみあげる。
「何を考えていらっしゃるのですか? あなたという人は」
桂木の声は氷のように冷たかった。
「何も。昨夜、言ったとおりだ。僕はただお前とずっと一緒にいたいだけだ」
「だからあなたはあさはかだと言うのです。あんなことをして、私があなたのものになるとお思いですか? それなりに築いてきた信頼関係を台無しにしただけです」
「わかってるさ」
そんなこと今さら言われるまでもない。
お前は一度だって僕のことなど見たことがないじゃないか。
何を考えているかわからないガラスのように冷たい目でいつも僕を見下ろしていた。
だから僕は決意した。
お前の心を諦める代わりに、取引で永遠に僕に縛りつけると。
僕は無言で桂木にのしかかり、そのほっそりした肢体をふたたびベッドに沈めた。
「な……に」
彼の唇を塞ぎ、強引に舌でこじ開け深く差し入れる。舌を絡め激しく吸い上げると、桂木は苦しげにうめいた。
「は…なせ……」
無駄だとわかっているくせに、僕の肩を両手で押し返そうとする桂木の強情さに苛立ちながら、僕は彼の下腹部を跨ぎ、ますます力をこめて彼をベッドに抑えつけた。服は脱がす必要がない。昨夜、僕が無理やり引き裂いた彼のシャツとスラックスは、ベッドの下に散らばったままだ。
なおも必死に抵抗しようとする桂木のむき出しの胸を、僕は飢えた犬のように舐めまわした。
「あ……っ」
桂木の美しい唇から色っぽい声が漏れる。昨夜さんざん堪能した甘い喘ぎが脳裏に蘇り、僕の下肢はたちまち硬く張り詰める。その硬さと熱さを見せつけるように、桂木のまだ柔らかい下肢に激しく押しつけた。信じられないというような目で僕を見上げる桂木に、思わず苦笑が漏れる。
「そうだよ、桂木。僕はこんなにお前が欲しいんだ――。いくら抱いても足りない。どれほど激しく抱いてもお前は僕のものにはならない――朝になれば、また冷たいお前に戻ってしまう」
「あなたは、馬鹿です」
桂木が鼻先で笑った。
「ああ、馬鹿だ。でも、お前は僕に逆らえない。これは命令だ」
「……」
僕は無言の桂木の髪をつかみ、シーツに押さえつけると、ふたたびその唇を奪った。舌で無理に歯列をこじ開け、舌を絡めて吸い上げる。どちらのものともつかない唾液が糸を引いて二人の顎を濡らす。
「あっ、いやっ……」
小さな胸の尖りをきつくつまんでやると、桂木が甘い声で啼いた。
ここが弱点なのは、もうわかっている。親指と人差し指で擦ってやると、たちまち先端が赤く色づき、硬くなる。
「あ、あっ……」
日ごろクールな桂木が乱れる声は、たまらなく官能的だ。僕に聞かせまいとして、必死にこらえる姿にそそられる。
「ひゃっ」
尖った乳首に吸いつき、舌で激しく擦ってやると、桂木の背がびくりとしなる。真っ赤な顔をして目を潤ませる姿に、僕はあやうくイキそうになる。
「桂木……」
お前が好きだ。
どうしようもないくらいに。
言葉にならない想いをぶつけるように、彼の細い体を抱きしめる。
その体がかすかに震えているのを感じ、僕の中で抑えていた何かが弾けた。
桂木の両脚を押し開き、秘部をさらけ出す。彼の体に一瞬力がこもるが、抵抗させる間もなく、僕は熱くなったペニスを強引にねじ込んだ。
「痛っ」
昨夜さんざん蹂躙したというのに、桂木のそこはまるで処女のように僕を拒もうと締め付ける。
「い、痛い……彰人さまっ。やめ……お願……」
目じりに涙をにじませ、やめてと弱々しく懇願する桂木の声を聴きながら、僕はほの暗い満足感を覚えていた。
高貴なシャム猫のようにつんと取り澄まし、いつも僕を平然と見下ろしていたお前。
一度でいい。
その美しい顔を僕の欲望で穢し、苦痛にゆがませてみたかった。
桂木。
僕はついにお前を手に入れた――。
The END


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最近読んだBLコミックの高貴なシャム猫のような受けちゃんにどっぽりハマリました。
寝ても覚めても彼の喘ぐ美しい顔が浮かんで離れません。。。
どうしても彼をもっと喘がせたくて(オイ)書いてみました。
桂木@タカピロで脳内再生していました。
「えろ」控え目(?)ですが、少しでもお楽しみいただけましたら、嬉しいです。
By 彩香
キーワード:身分違いの恋。年の差。
受けの桂木は、タカピロ
のアダルティーヴォイスで脳内再生Pleaseです(笑)僕はずっと自分の気持ちに気づかないふりをしていただけだ――。
僕はほかにどうすれば良かったんだ?
取引という手段で、お前を永遠に縛り付けるほかに。
それと引き換えに、永遠にお前の愛を失ったとしても――。
「桂木――」
乱れたシーツの上に横たわるほっそりした背中に呼びかける。
規則的な寝息が聞こえてくる。
彰人は身をかがめ、ぐっすり眠っている桂木のなめらかな白い肩にそっと口づけた。
軽く身じろぎ、桂木が目を覚ます。
「彰人さま――」
ぼんやりした黒い瞳がたちまち焦点を結び、きついまなざしで彰人をにらみあげる。
「何を考えていらっしゃるのですか? あなたという人は」
桂木の声は氷のように冷たかった。
「何も。昨夜、言ったとおりだ。僕はただお前とずっと一緒にいたいだけだ」
「だからあなたはあさはかだと言うのです。あんなことをして、私があなたのものになるとお思いですか? それなりに築いてきた信頼関係を台無しにしただけです」
「わかってるさ」
そんなこと今さら言われるまでもない。
お前は一度だって僕のことなど見たことがないじゃないか。
何を考えているかわからないガラスのように冷たい目でいつも僕を見下ろしていた。
だから僕は決意した。
お前の心を諦める代わりに、取引で永遠に僕に縛りつけると。
僕は無言で桂木にのしかかり、そのほっそりした肢体をふたたびベッドに沈めた。
「な……に」
彼の唇を塞ぎ、強引に舌でこじ開け深く差し入れる。舌を絡め激しく吸い上げると、桂木は苦しげにうめいた。
「は…なせ……」
無駄だとわかっているくせに、僕の肩を両手で押し返そうとする桂木の強情さに苛立ちながら、僕は彼の下腹部を跨ぎ、ますます力をこめて彼をベッドに抑えつけた。服は脱がす必要がない。昨夜、僕が無理やり引き裂いた彼のシャツとスラックスは、ベッドの下に散らばったままだ。
なおも必死に抵抗しようとする桂木のむき出しの胸を、僕は飢えた犬のように舐めまわした。
「あ……っ」
桂木の美しい唇から色っぽい声が漏れる。昨夜さんざん堪能した甘い喘ぎが脳裏に蘇り、僕の下肢はたちまち硬く張り詰める。その硬さと熱さを見せつけるように、桂木のまだ柔らかい下肢に激しく押しつけた。信じられないというような目で僕を見上げる桂木に、思わず苦笑が漏れる。
「そうだよ、桂木。僕はこんなにお前が欲しいんだ――。いくら抱いても足りない。どれほど激しく抱いてもお前は僕のものにはならない――朝になれば、また冷たいお前に戻ってしまう」
「あなたは、馬鹿です」
桂木が鼻先で笑った。
「ああ、馬鹿だ。でも、お前は僕に逆らえない。これは命令だ」
「……」
僕は無言の桂木の髪をつかみ、シーツに押さえつけると、ふたたびその唇を奪った。舌で無理に歯列をこじ開け、舌を絡めて吸い上げる。どちらのものともつかない唾液が糸を引いて二人の顎を濡らす。
「あっ、いやっ……」
小さな胸の尖りをきつくつまんでやると、桂木が甘い声で啼いた。
ここが弱点なのは、もうわかっている。親指と人差し指で擦ってやると、たちまち先端が赤く色づき、硬くなる。
「あ、あっ……」
日ごろクールな桂木が乱れる声は、たまらなく官能的だ。僕に聞かせまいとして、必死にこらえる姿にそそられる。
「ひゃっ」
尖った乳首に吸いつき、舌で激しく擦ってやると、桂木の背がびくりとしなる。真っ赤な顔をして目を潤ませる姿に、僕はあやうくイキそうになる。
「桂木……」
お前が好きだ。
どうしようもないくらいに。
言葉にならない想いをぶつけるように、彼の細い体を抱きしめる。
その体がかすかに震えているのを感じ、僕の中で抑えていた何かが弾けた。
桂木の両脚を押し開き、秘部をさらけ出す。彼の体に一瞬力がこもるが、抵抗させる間もなく、僕は熱くなったペニスを強引にねじ込んだ。
「痛っ」
昨夜さんざん蹂躙したというのに、桂木のそこはまるで処女のように僕を拒もうと締め付ける。
「い、痛い……彰人さまっ。やめ……お願……」
目じりに涙をにじませ、やめてと弱々しく懇願する桂木の声を聴きながら、僕はほの暗い満足感を覚えていた。
高貴なシャム猫のようにつんと取り澄まし、いつも僕を平然と見下ろしていたお前。
一度でいい。
その美しい顔を僕の欲望で穢し、苦痛にゆがませてみたかった。
桂木。
僕はついにお前を手に入れた――。
The END
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寝ても覚めても彼の喘ぐ美しい顔が浮かんで離れません。。。
どうしても彼をもっと喘がせたくて(オイ)書いてみました。
桂木@タカピロで脳内再生していました。
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By 彩香![]() | 憂鬱な朝 (1)(キャラコミックス) (キャラコミックス) (2009/03/25) 日高 ショーコ 商品詳細を見る |
「何をやってるんだ、俺は……」
ダブル・ベッドで目を覚ました冴木は頭を抱えた。
乱れたシーツ。ベッド脇のブルーのカーペットの上に脱ぎ散らかしたスーツ類。透けた白いレースのカーテンからまぶしい朝の日差しがブルーのカーペットにこぼれている。
胸にどっと激しい自己嫌悪が押し寄せる。とどめは、隣りで彫像のように横たわる美しい青年。もとい柊一さまの姿。ただでさえ顔色がいいとは言えない白皙の美貌が、蝋のように真っ白なのが痛々しい。血の気を失った唇に張りついた前髪を、冴木はそっとかき上げ耳にかけてやる。
柊一さまは、耳の形まで可憐だ。その美しい輪郭をつっと指先でたどりながら、いまさらながらに感心する。だが、柊一のやわらかい頬に残る涙の跡を見て、ふたたび激しい自己嫌悪に陥った。
柊一さまをまた泣かせてしまった――。
まったく昨夜の俺はどうかしていた。あれでは、まるで飢えた獣ではないか。マンションに帰宅した柊一さまを無理やりベッドに引き倒し、有無を言わせず犯すなんて。
冴木の口から大きなため息がこぼれる。
いや、あれは全部山脇のせいだ。何年も音信不通だったくせに、昨日の夕方いきなり電話をかけてきて、柊一さまをホテルまで迎えに来いだと。ふざけるな。
収まりかけていた山脇への怒りがまたふつふつと湧いてくる。それだけならまだしも、怒りの矛先が危うく隣りで死んだように眠っている柊一へと向かいそうになり、冴木は頭を振る。
これではまた昨夜の凶行の二の舞いだ。冴木はベッドから立ち上がり、窓際に近づくと勢いよくカーテンを開けた。
背後で柊一がかすかに身じろぎし、目を覚ます気配がした。気まずさを押し隠し、冴木は覚悟を決めて振り向いた。
「柊一さま」
「冴木……」
惜しげもなく素肌をさらした柊一が、呆然と自分を見上げている。その白い胸元に散る赤い花びらのような跡が嫌でも目につく。
昨夜の激情の名残――。
俺に内緒で山脇の誘いに応じていた柊一さまへの怒りが止まらなくなり――。
何食わぬ顔でマンションに帰宅した柊一を玄関先で待ち伏せるようにして、つかみかかり、問答無用で寝室へ引きずりこんだ。怯えた目で俺を見上げ、美しい顔をゆがめる柊一さまを見たとたん、俺の中の何かが壊れた――。目の前がかっと赤く染まり、頭に血が上り、突き抜けるような衝動のままに柊一さまの華奢な体をベッドに押し倒していた。
あとは獣のような本能のままに――。
冴木は硬く目を閉じた。
「申し訳ございません、柊一さま。昨夜の俺は――」
「何も言うな」
思いがけず強い口調にはっとする。
「柊一さま――」
「もう何も言わなくていい、冴木。何も聞きたくないから」
柊一の美しい目にみるみる透明な涙が盛り上がり、つうっと頬を伝った。ぽたりとブルーのカーペットに落ちて、染みになる。うつむいて小刻みに肩を震わせる柊一の姿を見て、冴木は心をかき乱された。たまらなくなって床に跪き、正面から柊一を抱きしめる。
「どうかお許しください。昨夜の俺は、どうかしていました。あなたが俺に断りもなく、山脇とホテルで会っていたなどと、突然あいつに電話で告げられて、正気を失っていました」
「お前は山脇の言葉を信じたんだ。僕ではなく」
凛とした柊一の声が、冴木の胸を鋭利なナイフのようにぐさりと貫く。
「で、どうだった? 山脇が正しかったのか?」
無言で唇をかみ締めている冴木の頭上から、容赦なく言葉が浴びせられる。
「いいえ――。昨日、あなたとあいつの間には何もありませんでした。ですが……」
冴木はさっと顔を上げた。柊一と正面から視線を合わせて、訴える。
「お願いです。どうかもう二度とあいつとは、ふたりきりでお会いにならないでください。危険すぎます。あいつはいまだにあなたを狙っています。隙あらば、不埒なまねをしようと伺っているんだ」
くすり、と柊一が笑った。
「お前のように?」
白い胸に転々と赤い花びらを散らし、どこか誇らしげに嫣然と微笑む柊一に冴木は絶句する。
「お前は山脇先輩のことを危険だと言うけど、どう違うんだ? 僕から会社も誇りも何もかも奪い、思い通りにしているお前と?」
そのとおりだ――。
柊一さまにとって、俺と山脇は同じ。
柊一さまの意思に関係なく、その美しい体を支配し、思うままに貪りたいという汚らわしい欲望を抱いている点では俺たちは同類だ。いや、むしろこうして現実に、家族の生活の保障と引き換えに柊一さまを縛りつけ、好きなだけ蹂躙している自分の方が彼にとってはどれほど危険か。
だけど――。
冴木は、錐で突かれるような鋭い胸の痛みを覚えながら、心の中で必死に叫ぶ。
柊一さま、俺はあなたをこんなにも愛しているのです。
あなたのためになら、手足を失ってもいい。
死ねとおっしゃるなら、今すぐ従います。
こんな命でいいのなら、喜んであなたに差し上げる覚悟です。
ですから、どうか柊一さま。
俺の愛を信じてください。
ひねくれていて理解しがたいかもしれませんが。
「どうした、冴木。何も言わないのか?」
柊一の声にはっとする。
「お前はいつも言葉が足りない――。言葉にしてくれなければ、僕にはわからない」
柊一の美しく澄んだ目に涙が盛り上がる。
「どうか教えてほしい。お前がいつも僕に向ける切なげな目で、何を訴えているのか。そんな目で見つめられると、僕は混乱する。どうしていいか――」
堰を切ったように言葉があふれだす柊一の唇を、冴木は唇で塞いだ。
「もう何もおっしゃらないでください、柊一さま。俺が悪かったんです。何もかも――」
冴木はにっこり微笑んだ。
「愛しています、柊一さま」
震える華奢な肩に両腕を回し、正面から抱きすくめる。
「どうか俺だけのものになってください。こんな俺でよければ、何もかも差し上げますから」
柊一がかすかにうなずくのを見て、冴木はこらえきれずに彼をベッドにもう一度押し倒した。柊一の目に浮かぶ蟲惑的な色に誘われるように、昨夜からさんざん耽溺した甘い体にふたたび溺れていった。
☆The End☆
こんにちは。彩香です。大変ご無沙汰しております。最後に小説をUPしたのは、去年の春?(オイ)
相方のれんさんに更新おまかせして、すっかり頼りきりのヘタレです。。。汗
お仕事が一段落ついた・・・わけでもないのですが(笑)、れんさんのステキSSに触発されて、久々に頑張ってみました。
『スレイヴァーズ』本編でふたりも幸せになったことですし、ここはひとつ甘あま
で…と思ったのですが、根が鬼畜なのか(オイ)少々痛い感じに仕上がってしまいました
汗
山脇がアメリカから帰国して、ふたたび柊一さまにアプローチを仕掛けてきた。。。そんな時期のお話です。
ダブル・ベッドで目を覚ました冴木は頭を抱えた。
乱れたシーツ。ベッド脇のブルーのカーペットの上に脱ぎ散らかしたスーツ類。透けた白いレースのカーテンからまぶしい朝の日差しがブルーのカーペットにこぼれている。
胸にどっと激しい自己嫌悪が押し寄せる。とどめは、隣りで彫像のように横たわる美しい青年。もとい柊一さまの姿。ただでさえ顔色がいいとは言えない白皙の美貌が、蝋のように真っ白なのが痛々しい。血の気を失った唇に張りついた前髪を、冴木はそっとかき上げ耳にかけてやる。
柊一さまは、耳の形まで可憐だ。その美しい輪郭をつっと指先でたどりながら、いまさらながらに感心する。だが、柊一のやわらかい頬に残る涙の跡を見て、ふたたび激しい自己嫌悪に陥った。
柊一さまをまた泣かせてしまった――。
まったく昨夜の俺はどうかしていた。あれでは、まるで飢えた獣ではないか。マンションに帰宅した柊一さまを無理やりベッドに引き倒し、有無を言わせず犯すなんて。
冴木の口から大きなため息がこぼれる。
いや、あれは全部山脇のせいだ。何年も音信不通だったくせに、昨日の夕方いきなり電話をかけてきて、柊一さまをホテルまで迎えに来いだと。ふざけるな。
収まりかけていた山脇への怒りがまたふつふつと湧いてくる。それだけならまだしも、怒りの矛先が危うく隣りで死んだように眠っている柊一へと向かいそうになり、冴木は頭を振る。
これではまた昨夜の凶行の二の舞いだ。冴木はベッドから立ち上がり、窓際に近づくと勢いよくカーテンを開けた。
背後で柊一がかすかに身じろぎし、目を覚ます気配がした。気まずさを押し隠し、冴木は覚悟を決めて振り向いた。
「柊一さま」
「冴木……」
惜しげもなく素肌をさらした柊一が、呆然と自分を見上げている。その白い胸元に散る赤い花びらのような跡が嫌でも目につく。
昨夜の激情の名残――。
俺に内緒で山脇の誘いに応じていた柊一さまへの怒りが止まらなくなり――。
何食わぬ顔でマンションに帰宅した柊一を玄関先で待ち伏せるようにして、つかみかかり、問答無用で寝室へ引きずりこんだ。怯えた目で俺を見上げ、美しい顔をゆがめる柊一さまを見たとたん、俺の中の何かが壊れた――。目の前がかっと赤く染まり、頭に血が上り、突き抜けるような衝動のままに柊一さまの華奢な体をベッドに押し倒していた。
あとは獣のような本能のままに――。
冴木は硬く目を閉じた。
「申し訳ございません、柊一さま。昨夜の俺は――」
「何も言うな」
思いがけず強い口調にはっとする。
「柊一さま――」
「もう何も言わなくていい、冴木。何も聞きたくないから」
柊一の美しい目にみるみる透明な涙が盛り上がり、つうっと頬を伝った。ぽたりとブルーのカーペットに落ちて、染みになる。うつむいて小刻みに肩を震わせる柊一の姿を見て、冴木は心をかき乱された。たまらなくなって床に跪き、正面から柊一を抱きしめる。
「どうかお許しください。昨夜の俺は、どうかしていました。あなたが俺に断りもなく、山脇とホテルで会っていたなどと、突然あいつに電話で告げられて、正気を失っていました」
「お前は山脇の言葉を信じたんだ。僕ではなく」
凛とした柊一の声が、冴木の胸を鋭利なナイフのようにぐさりと貫く。
「で、どうだった? 山脇が正しかったのか?」
無言で唇をかみ締めている冴木の頭上から、容赦なく言葉が浴びせられる。
「いいえ――。昨日、あなたとあいつの間には何もありませんでした。ですが……」
冴木はさっと顔を上げた。柊一と正面から視線を合わせて、訴える。
「お願いです。どうかもう二度とあいつとは、ふたりきりでお会いにならないでください。危険すぎます。あいつはいまだにあなたを狙っています。隙あらば、不埒なまねをしようと伺っているんだ」
くすり、と柊一が笑った。
「お前のように?」
白い胸に転々と赤い花びらを散らし、どこか誇らしげに嫣然と微笑む柊一に冴木は絶句する。
「お前は山脇先輩のことを危険だと言うけど、どう違うんだ? 僕から会社も誇りも何もかも奪い、思い通りにしているお前と?」
そのとおりだ――。
柊一さまにとって、俺と山脇は同じ。
柊一さまの意思に関係なく、その美しい体を支配し、思うままに貪りたいという汚らわしい欲望を抱いている点では俺たちは同類だ。いや、むしろこうして現実に、家族の生活の保障と引き換えに柊一さまを縛りつけ、好きなだけ蹂躙している自分の方が彼にとってはどれほど危険か。
だけど――。
冴木は、錐で突かれるような鋭い胸の痛みを覚えながら、心の中で必死に叫ぶ。
柊一さま、俺はあなたをこんなにも愛しているのです。
あなたのためになら、手足を失ってもいい。
死ねとおっしゃるなら、今すぐ従います。
こんな命でいいのなら、喜んであなたに差し上げる覚悟です。
ですから、どうか柊一さま。
俺の愛を信じてください。
ひねくれていて理解しがたいかもしれませんが。
「どうした、冴木。何も言わないのか?」
柊一の声にはっとする。
「お前はいつも言葉が足りない――。言葉にしてくれなければ、僕にはわからない」
柊一の美しく澄んだ目に涙が盛り上がる。
「どうか教えてほしい。お前がいつも僕に向ける切なげな目で、何を訴えているのか。そんな目で見つめられると、僕は混乱する。どうしていいか――」
堰を切ったように言葉があふれだす柊一の唇を、冴木は唇で塞いだ。
「もう何もおっしゃらないでください、柊一さま。俺が悪かったんです。何もかも――」
冴木はにっこり微笑んだ。
「愛しています、柊一さま」
震える華奢な肩に両腕を回し、正面から抱きすくめる。
「どうか俺だけのものになってください。こんな俺でよければ、何もかも差し上げますから」
柊一がかすかにうなずくのを見て、冴木はこらえきれずに彼をベッドにもう一度押し倒した。柊一の目に浮かぶ蟲惑的な色に誘われるように、昨夜からさんざん耽溺した甘い体にふたたび溺れていった。
☆The End☆
こんにちは。彩香です。大変ご無沙汰しております。最後に小説をUPしたのは、去年の春?(オイ)
相方のれんさんに更新おまかせして、すっかり頼りきりのヘタレです。。。汗
お仕事が一段落ついた・・・わけでもないのですが(笑)、れんさんのステキSSに触発されて、久々に頑張ってみました。
『スレイヴァーズ』本編でふたりも幸せになったことですし、ここはひとつ甘あま
で…と思ったのですが、根が鬼畜なのか(オイ)少々痛い感じに仕上がってしまいました
汗山脇がアメリカから帰国して、ふたたび柊一さまにアプローチを仕掛けてきた。。。そんな時期のお話です。
![]() | スレイヴァーズ キス[新装版] (リンクスロマンス) (2004/10/31) 華藤 えれな 商品詳細を見る |
「おい、冴木、何をするんだ・・・やめ・・・あ・・・」
「おかえりなさい、柊一さま。
彼とは、存分に楽しまれたのでしょう?
さぁ、今度は私と、恋人同士の時間を楽しんでください」
そういうと、かみつくような口づけを与えながら、ベッドへと
その身を沈めていった。
すべての始まりは、先月。
そう。
柊一が早瀬から逆チョコをもらったところから始まった。
そして、時は3月。
「ねぇ、冴木。やっぱり早瀬さんをご招待するなら、和食がいいかな?」
「・・・何の話ですか、柊一さま?」
「ああ、ごめん。ホワイトデーなんだけど・・・どう思う?」
ホワイトデー。
早瀬を誘うつもりらしい。
「・・・はあ・・・」
別に、わざわざお返しなんて、しなくてもいいのではないか?
「早瀬さんのイメージは和食なんだけど、冴木はどう思う?」
和食のイメージ・・・蕎麦でもうどんでも、食ってりゃいいのに。
「あ・・・、でも、和食ってありきたりすぎるかな」
なんでもうまいうまいと食べるらしいから、いいんじゃないかな・・・どうでも。
「あまり堅苦しくないフレンチというのもいいかな?」
堅苦しくても、かまわないだろうに、早瀬なら。
「冴木、どう思う?いい店知らないか?」
そんな店知っていたら、あなたを誘ってますよ。
「やっぱりこういうことって、女の子の方が詳しいだろうな・・・。
明日、うちの課の若い子に聴いてみようかな」
ええええええ!
なんとなく答えたくなくてはぐらかしていたが、ここまでくると、黙っていられない。
「柊一さま、ちょっと待ってください。
パソコンで検索してみましょう」
若い女の子と、グルメな話題なんて、絶対許せない。
もう、この人は・・・人の気も知らないで。
勘弁して欲しい。
こうして、なんとか店が決まると、次は、着ていくもの。
さらには、ちょっとした手土産の選択。
当日は、車で迎えに行った方がいいだろうか・・・。
とにかく、柊一さまの「ホワイトデーおもてなし計画」は充実している。
確かに柊一さまが、早瀬を尊敬していて、憧れているのも
知っていた。
しかし。
これは、やりすぎではないだろうか。
いや、やりすぎだ。
まるで、恋人とのデート
ではないだろうか。
いや、自分とのデートだって、こんなに入念に計画されたことはないと思う。
正直いって・・・うらやましい・・・。
もちろん、十分愛されているとは思うけれど、やはりうらやましい。
それに、どうにも面白くない。
こういうときは、無性に、若宮に八つ当たりをしてみたくなるが、
そんなことしても、全然満たされない。
結局のところ、「まるでデート」というホワイトデー計画は、
滞りなく完了し、柊一さまは、すっかり満足な表情で帰宅された。
待ってましたとばかりに、抱きしめて寝室に直行したのが、夕方。
焦らせて、なかせて、はずかしい言葉を言わせて、
許しを請う言葉を聞きながら、容赦なく突きあげ続けて、
その身体を隅々まで自分のものにした。
「・・・もう、こんな時間か・・・」
時計の針は、すでに深夜を示している。。
ベッドの半分に静かに眠っている、最愛の人。
「あなたには、本当にかなわない」
愛しています・・・。
その額に、そっと口づけると、やっと落ち着いて眠れそうな気がした。
まるで春の台風のようなホワイトデーの夜
が明ける。
*************************************************************************
れん
です。
ホワイトデー、間に合ってません(笑)
しかも、冴木的に、全然むくわれてないです。
あ、若宮先生もね。
柊一さまと早瀬って、放っておくと、どんな可愛いおいた(?)をしてくれるやら、
ちょっとドキドキ楽しみなふたりです。
意気投合しすぎて、ふたりで小旅行とか平気で行ってしまいそうです。
大変ですね〜、それぞれの恋人たちは。
でも、柊一さまが笑顔なら、きっとみんな許しちゃうでしょうね。
読んで頂いて、ありがとうございました(^o^)
「おかえりなさい、柊一さま。
彼とは、存分に楽しまれたのでしょう?
さぁ、今度は私と、恋人同士の時間を楽しんでください」
そういうと、かみつくような口づけを与えながら、ベッドへと
その身を沈めていった。
すべての始まりは、先月。
そう。
柊一が早瀬から逆チョコをもらったところから始まった。
そして、時は3月。
「ねぇ、冴木。やっぱり早瀬さんをご招待するなら、和食がいいかな?」
「・・・何の話ですか、柊一さま?」
「ああ、ごめん。ホワイトデーなんだけど・・・どう思う?」
ホワイトデー。
早瀬を誘うつもりらしい。
「・・・はあ・・・」
別に、わざわざお返しなんて、しなくてもいいのではないか?
「早瀬さんのイメージは和食なんだけど、冴木はどう思う?」
和食のイメージ・・・蕎麦でもうどんでも、食ってりゃいいのに。
「あ・・・、でも、和食ってありきたりすぎるかな」
なんでもうまいうまいと食べるらしいから、いいんじゃないかな・・・どうでも。
「あまり堅苦しくないフレンチというのもいいかな?」
堅苦しくても、かまわないだろうに、早瀬なら。
「冴木、どう思う?いい店知らないか?」
そんな店知っていたら、あなたを誘ってますよ。
「やっぱりこういうことって、女の子の方が詳しいだろうな・・・。
明日、うちの課の若い子に聴いてみようかな」
ええええええ!
なんとなく答えたくなくてはぐらかしていたが、ここまでくると、黙っていられない。
「柊一さま、ちょっと待ってください。
パソコンで検索してみましょう」
若い女の子と、グルメな話題なんて、絶対許せない。
もう、この人は・・・人の気も知らないで。
勘弁して欲しい。
こうして、なんとか店が決まると、次は、着ていくもの。
さらには、ちょっとした手土産の選択。
当日は、車で迎えに行った方がいいだろうか・・・。
とにかく、柊一さまの「ホワイトデーおもてなし計画」は充実している。
確かに柊一さまが、早瀬を尊敬していて、憧れているのも
知っていた。
しかし。
これは、やりすぎではないだろうか。
いや、やりすぎだ。
まるで、恋人とのデート
ではないだろうか。いや、自分とのデートだって、こんなに入念に計画されたことはないと思う。
正直いって・・・うらやましい・・・。
もちろん、十分愛されているとは思うけれど、やはりうらやましい。
それに、どうにも面白くない。
こういうときは、無性に、若宮に八つ当たりをしてみたくなるが、
そんなことしても、全然満たされない。
結局のところ、「まるでデート」というホワイトデー計画は、
滞りなく完了し、柊一さまは、すっかり満足な表情で帰宅された。
待ってましたとばかりに、抱きしめて寝室に直行したのが、夕方。
焦らせて、なかせて、はずかしい言葉を言わせて、
許しを請う言葉を聞きながら、容赦なく突きあげ続けて、
その身体を隅々まで自分のものにした。
「・・・もう、こんな時間か・・・」
時計の針は、すでに深夜を示している。。
ベッドの半分に静かに眠っている、最愛の人。
「あなたには、本当にかなわない」
愛しています・・・。
その額に、そっと口づけると、やっと落ち着いて眠れそうな気がした。
まるで春の台風のようなホワイトデーの夜
が明ける。*************************************************************************
れん
です。ホワイトデー、間に合ってません(笑)
しかも、冴木的に、全然むくわれてないです。
あ、若宮先生もね。
柊一さまと早瀬って、放っておくと、どんな可愛いおいた(?)をしてくれるやら、
ちょっとドキドキ楽しみなふたりです。
意気投合しすぎて、ふたりで小旅行とか平気で行ってしまいそうです。
大変ですね〜、それぞれの恋人たちは。
でも、柊一さまが笑顔なら、きっとみんな許しちゃうでしょうね。
読んで頂いて、ありがとうございました(^o^)
![]() | スレイヴァーズグレイス (リンクスロマンス) (2008/02) 華藤 えれな 商品詳細を見る |
「・・・冴木。
逆チョコ
のお返しは、やはりホワイトデーでいいんだろうか?」
柊一さまは、思いついたかのように、俺に尋ねた。
逆チョコ?
え・・・、柊一さま・・・?
「ああ、そうか、お前は2月8日から海外出張だったから、
逆チョコは、知らなかったのか」
にっこり笑って、「それなら、いいんだ」と会話を終えようとする。
ちょっと待ってください、柊一さま。
そんな思わせぶりな話題を勝手に終わらせないでください。
そんなんじゃ、今夜眠れません。
・・・いえ、もともと今夜はあなたを簡単に眠らせるつもりはなかったのですが、
こんなことで、眠れないのはいやです。
第一、話が見えません。
柊一さま!
確かに、俺は2月8日から10日間、海外をまわっていた。
・・・バレンタインデー。
出かける前までは意識していたのに、
忙しさにかまけて、すっかり失念していた。
俺としたことが。
「柊一さま、教えてください、逆チョコとは、どんなものなんですか?」
「僕も詳しくは知らないんだけれど、バレンタインデーの日に、女性からではなく、
男性からチョコをプレゼントするらしい。」
な・・・なんということ
おそるべしチョコレート業界。
いや、問題はそんなところではない。
「あの・・・それで、まさか柊一さまも・・・」
「ああ、実はね、早瀬さんがくれたんだ」
え?
は・・・やせ?
って、あの早瀬が?
「たぶん、若宮先生に贈るついでだったんだろうな。
でも、甘さが控えめで、とても美味しかった。
あ、お前の分もちゃんと残してあるぞ・・・冴木?」
あの早瀬が、バレンタインデーに若宮にチョコを贈るなんて、
考えられない。
おそらく、なにかとんでもない裏事情があったに違いない。
いづれにしても、このオトシマエは、若宮につけさせなければ。
というか、柊一さま、あなたが密かに早瀬に憧れの気持ちを抱いているのは知っていますが、
チョコをもらったからって、
そんなにうれしそうな顔しないでください(涙)
その早瀬と若宮は。
「なんで柊一くんなんだ? どうして、俺にはないんだ?」
「もう、いい加減にしてください。
だいたい、あなたは私からのチョコなんてあきらめていたではありませんか。
そんな気弱な男に渡すようなチョコは、持ち合わせていません。
せっかくの逆チョコですから、もっとも美しくて気高い働き者の柊一さんに
差し上げたかったんですよ」
うなだれる若宮を横目で見ながら、早瀬はうっすらと微笑んだ。
これで若宮は、毎年、自分からのチョコレートを期待してやきもきするだろう。
そうでなければ、面白くない。
別に、バレンタインなど、どうでもいいのだが、
まったく期待されてないなんて許せない。
そんなお手軽なつきあいは、させはしない。
さて、今年のホワイトデーは、楽しみだな。
*************************************
大変ご無沙汰しておりました、れん
です。
しばし、ネット環境から遠ざかっておりました。
バレンタインデーも終わってしまっていて(涙)
ということで、このような内容に。
早瀬は、かなりマイ設定です。
すいません。
ホワイトデー、柊一さまは、律儀な方ですから、
早瀬を食事
とかに誘いそうです。
このホワイトデーデートに、冴木と若宮が黙っているわけないですよね。
読んで頂いて、ありがとうございました
逆チョコ
のお返しは、やはりホワイトデーでいいんだろうか?」柊一さまは、思いついたかのように、俺に尋ねた。
逆チョコ?
え・・・、柊一さま・・・?
「ああ、そうか、お前は2月8日から海外出張だったから、
逆チョコは、知らなかったのか」
にっこり笑って、「それなら、いいんだ」と会話を終えようとする。
ちょっと待ってください、柊一さま。
そんな思わせぶりな話題を勝手に終わらせないでください。
そんなんじゃ、今夜眠れません。
・・・いえ、もともと今夜はあなたを簡単に眠らせるつもりはなかったのですが、
こんなことで、眠れないのはいやです。
第一、話が見えません。
柊一さま!
確かに、俺は2月8日から10日間、海外をまわっていた。
・・・バレンタインデー。
出かける前までは意識していたのに、
忙しさにかまけて、すっかり失念していた。
俺としたことが。
「柊一さま、教えてください、逆チョコとは、どんなものなんですか?」
「僕も詳しくは知らないんだけれど、バレンタインデーの日に、女性からではなく、
男性からチョコをプレゼントするらしい。」
な・・・なんということ

おそるべしチョコレート業界。
いや、問題はそんなところではない。
「あの・・・それで、まさか柊一さまも・・・」
「ああ、実はね、早瀬さんがくれたんだ」
え?
は・・・やせ?
って、あの早瀬が?
「たぶん、若宮先生に贈るついでだったんだろうな。
でも、甘さが控えめで、とても美味しかった。
あ、お前の分もちゃんと残してあるぞ・・・冴木?」
あの早瀬が、バレンタインデーに若宮にチョコを贈るなんて、
考えられない。
おそらく、なにかとんでもない裏事情があったに違いない。
いづれにしても、このオトシマエは、若宮につけさせなければ。
というか、柊一さま、あなたが密かに早瀬に憧れの気持ちを抱いているのは知っていますが、
チョコをもらったからって、
そんなにうれしそうな顔しないでください(涙)
その早瀬と若宮は。
「なんで柊一くんなんだ? どうして、俺にはないんだ?」
「もう、いい加減にしてください。
だいたい、あなたは私からのチョコなんてあきらめていたではありませんか。
そんな気弱な男に渡すようなチョコは、持ち合わせていません。
せっかくの逆チョコですから、もっとも美しくて気高い働き者の柊一さんに
差し上げたかったんですよ」
うなだれる若宮を横目で見ながら、早瀬はうっすらと微笑んだ。
これで若宮は、毎年、自分からのチョコレートを期待してやきもきするだろう。
そうでなければ、面白くない。
別に、バレンタインなど、どうでもいいのだが、
まったく期待されてないなんて許せない。
そんなお手軽なつきあいは、させはしない。
さて、今年のホワイトデーは、楽しみだな。
*************************************
大変ご無沙汰しておりました、れん
です。しばし、ネット環境から遠ざかっておりました。
バレンタインデーも終わってしまっていて(涙)
ということで、このような内容に。
早瀬は、かなりマイ設定です。
すいません。
ホワイトデー、柊一さまは、律儀な方ですから、
早瀬を食事
とかに誘いそうです。このホワイトデーデートに、冴木と若宮が黙っているわけないですよね。
読んで頂いて、ありがとうございました





















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