09
1
2
3
4
5
6
8
9
10
11
12
13
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
< >

This Archive : 2008年09月

--.--.-- *--*

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2008.09.14 *Sun*

『switch』(「スレイヴァーズ」シリーズ二次創作)

「何事も経験だって、僕に言ったのは、お前だろう」
「・・・えっと・・・はい、それは言いましたが・・・」
「それなのに、やってみないうちに、無理だなんて。
お前は、僕を侮辱するのか」
「いえ、別に侮辱なんてするつもりは」
「つもりがなくても、僕がそう感じれば侮辱は成立するんだ」

・・・柊一さま、それはセクハラの定義ですか・・・

日付の変わった静かな夜。
広尾のマンションのリビングでは、穏やかで厳しい柊一の声と
なだめようとする冴木の声が響く。

「柊一さま、そろそろ夜も遅いです。さぁ、水をもう一杯いかがです?
そして、もう今夜は寝ましょう」
「いや、まだ寝ない。だいたい、どうして僕では無理だというんだ。
納得のいくよう説明しろ、冴木」

・・・ああ・・・どうしよう・・・言うんじゃなかった・・・。

覆水盆に返らず・・・後悔先に立たず・・・か。
アルコールでぼやけた頭に、繰り返しても役に立たないことわざが思いつく。
それでも、柊一の声は続いた。


「僕の何が不足なんだ。
確かにお前は何でも僕よりうまくできる。
料理だって、アイロンかけだって、パソコンやDVDの接続もそうだ。
だからって、なんで僕ではダメなんだ。」
「柊一さま、別にそういうことは慣れですから、特別器用でなくてもできるわけで」

・・・もう少し・・・あと10分なんとか持ちこたえれば・・・柊一さまは・・・

「なんだ、お前は僕が、特別不器用だから無理だと言うのか?」
「あ・・・すいません、そんなつもりじゃ」
「それなら、無理じゃないと認めるか?」

・・・もうちょっと・・・そろそろ・・・かな・・・

「えっと・・・はい・・・無理じゃないかも・・・しれませんが・・・でも」
「曖昧な答えだな。経営者らしくないぞ、冴木」

・・・うっ・・・こんなところで、経営者を持ち出さなくても・・・・。
柊一に気づかれないように腕時計を確認する。
帰宅してから約30分・・・そろそろ頃合いだろう。
とにかく、穏やかに納めなければ。
すっと息を吸うと、誠意を込めて話し始める。

「はい、柊一さまにもできます。たぶん、無理じゃないです。
でも、私が耐えられません。私の方が無理なんです。
だから、お願いです。
それは、どうぞ、私だけの役割にさせてください、柊一さま」
座っている柊一の傍らにひざまづいて、素直に頭を下げて心から頼む。

「無理じゃないと、お前が認めるなら、それでいい。
当たり前だ。
これからも、お前だけだ。
・・・お前だけ・・・だから・・・」
少し機嫌を直して、そう言うと、そのままソファに沈み込む。

午前1時25分。

「はぁ。やっと眠ってくださった。
だいたい、睡眠不足で酒を飲むと、妙に絡んでこられるから困る。」

冴木は脱力した柊一を両手で抱きかかえると、深いため息をついた。


柊一は、結構酒癖が悪い。
醜態をさらすという意味ではなく、手がかかるのだ。
一見酔ってるように見えないくらい冷静で、行儀もよい。
ところが、妙に意地っ張りでわがままになり、
少し時間がたつと、スイッチがオフになるかのように、急に寝てしまう。

「ま、手がかかるだけじゃなくて、お可愛らしいところもあるのだが・・・」
そうつぶやくと、もう一度深いため息をついて、数時間前の自分の失敗を思い出した。



その日は、めずらしく若宮と早瀬のマンションで酒を飲んだ。
デリケートな勘案事項を議題とした会議が、上首尾に終わったという開放感もあって、
会議の準備で睡眠不足の柊一を誘ってしまったのが、そもそもまずかった。

さらに、若宮とセクシャルな話題で盛り上がってしまったのも、かなりまずかった。
いわく、「抱く方は、相手にダメージを与えないように、根気強く身体をほぐして、
受け入れる準備をしなければならない。
自分の快楽を追いかけたい欲望を抑えながら、
ひたすら丹念に丁寧に施す行為は、
かなり器用でなければ、無理だ」
などという結論で、若宮と自画自賛して乾杯したことから、冴木の災難が始まった。

帰宅途中のタクシーでの柊一の無言の不機嫌さは、帰宅後に正体を現した。

「つまり、僕が不器用だから、抱く行為は無理だと言うのか」

いきなりな詰問に、度肝を抜かれる。

何を言っておられるんだ、柊一さまは。
抱くって・・・えっ・・・俺を?

若宮との下世話な話にのめりこんで、つい柊一の飲酒量まで気づかずにいた。
顔色は全く変わっていないが、これは、相当飲んでいる様子だ。

そこから、延々と冴木の苦行が続いた。
酔って正気を吹き飛ばした柊一は、別に冴木を抱きたいと思っているわけではない(たぶん:笑)。
ただ、もともと冴木より不器用という劣等感を刺激された上に、
「不器用だから抱く行為は無理」と決めつけられたと思いこみ、
勝手に憤慨している状態だった。


どう言い訳しても、取り繕っても、納得してもらえず、
いつものように、スイッチがオフになって眠ってしまうのを、
ひたすら待つばかり。
その、忍耐と努力がようやく実ったのだ。


「さて、今のうちにシャワーを浴びてこよう」
柊一をベッドに寝かせて、額にキスをすると、いそいそと浴室へと向かった。

実は、酔った柊一の不思議な行動パターンはここで終わりではない。
というよりも、冴木にとっては、ここからがお待ちかねなのだ。
ちゃっちゃと風呂を済ませて、バスローブを羽織り、
眠る柊一に寄り添って、その寝顔をを眺めることしばし・・・。
かたわらの柊一がぱっちりと目を開けて、上体を起こした。

・・・目が覚めましたね、柊一さま。

「冴木」
「はい、ここにおります。どうされましたか、柊一さま」
「冴木・・・キス・・・して。
抱いて・・・。
もう、こんなの脱げよ。
僕も脱ぐから」

「わかりました、キスですね。
大丈夫です、私は自分で脱ぎますから、柊一さまは脱いじゃダメですよ。
私が脱がせて差し上げます」


再びスイッチが入った柊一は、いきなり大胆モード全開になる。

普段でも、はじめは恥ずかしがっているが、冴木がお願いすれば、
大概は許してくれて、びっくりするほど奔放に快楽に溺れてくれる。
それが、可愛らしくて色っぽくてうれしい。

しかし、深酒したときは、恥じらいがすっきり省略されてしまうらしく、
まさに、いきなりなのだ。
天然で素直な小悪魔は、冴木の身も心も熱くする。
そして、熱く湿った狭い場所で、気が狂いそうなほど気持ちよく締め付けてくる。
その声で、身体で、たががはずれたような激しい行為に誘うのだった。


何度果てたかわからないが、ようやく本物の眠りについた柊一の頬に、
優しいキスを繰り返す。

「柊一さま・・・愛してます」

こんな表情を見られるのは自分だけだ。
そう思うと、苦しいほどの愛おしさが増して、両手で強く抱きしめるのだった。





*********************************************************************

ニコニコ。 横向きれんです。
拍手ありがとうございます!
ホント、すっごいうれしくて、パソ前で踊ってます(笑)

当初の予定では、酔っぱらい冴木を書きたかったのですが、
なぜか、柊一さまのご登場となりました。
深酒な柊一さまの行動は、
あくまでも私の偏った好みによるマイ設定なので、
「これは柊一さまじゃない~~」って思われた方には、ごめんなさいです。

でも、前半のおろおろしたりなだめたりする冴木を、もりもりのお声で
聴いてみたくて、結構楽しく書いてしまいました。
できれば、今後も素敵柊一さま情報を冴木から仕入れたいと思います。
冴木視点の「柊一さまラブ日記」とか?(←おバカ過ぎてすいません)

読んで頂いて、ありがとうございました!







スポンサーサイト

2008.09.07 *Sun*

『若宮の受難』(「スレイヴァーズ」シリーズ二次創作)

特に約束をしていたわけでもないが、
なんとなく意気投合して居酒屋で一杯、ということが、たまにはある。
冴木と若宮は、ちょっと寄っていこう、という気軽なノリで、酒を飲んでいた。

ふたりで飲むときは、仕事の話はほとんどしない。
もっぱら、それぞれの最愛の恋人の話題になる。
誰彼なしに、話せない事ゆえ、どうしても打ち明け話的なものになる。

「その後、クルーザーのことは、ちゃんと話せたのか?」
「あ~~、まぁ、それについては、一応前向きに準備中だ」
「なんだ、まだ、言えないのか?」
「実はタイミングが悪くてな。」
「タイミング?・・・ふん、相当尻にしかれているんだな」
「お前に言われたくないぞ、冴木」

そして、若宮には絶対に言いたくないことが、もう一つあった。
それは、「秘密の早瀬フォトアルバム」を作ろうと、
大事に隠していたフォルダを早瀬に見つかり、速攻で消去されたことだ。

もうすこしで、完成だったのに・・・。

データを取り込み、わざわざアイドルの写真集を参考に章立てを編集して、
さらに、「お楽しみ袋とじ」ファイルまで、作ったのに。
アイコンまでこだわった、会心の出来だったのに(涙)

悔しさのあまり、酒がすすむ。

「俺のことは、ともかく、お前はどうなんだ」
自分ばっかり暴露話をさせられるのはたまったものじゃない。

「ん?俺か?」
焼酎の水割りをぐいっと飲み干すと、おもむろに口を開きだした。

「実は、困っている」
「困っているって?・・・お前が?」
「ああ」

ほお・・・これは、ちょっと愉快かもしれないな。
是非聞き出してやろう(小さく握りこぶし)

「なんだ、話してみろよ」
「いや、たいしたことじゃないんだが」
「いいから、言えよ。聞いてやるから」
「そうか?・・・じゃ・・・」

若宮は、親友のなさけないコイバナの暴露に、ちょっとワクワクした。

「柊一さんが、毎日出勤前に、キスを仕掛けてくるようになったんだ」

ふう~~ん、そうか~・・・って、えええええええ~~~~~~~~~~?
予想外な展開に、ゴホゴホとむせる。

「柊一くんが?毎朝キスを?」
「ああ。初めての朝は、本当にびっくりしたぞ。
なにしろ、玄関の扉を開ける直前だったからな。
そんなそぶりをまったく見せないまま、軽く唇を吸われて、
絶妙のタイミングで、2回目のしっとりしたキスまでされたのだから。
もう、押し倒すことも忘れそうなほど、サプライズなキスだった」
うっとりと語り始める冴木の隣で、若宮は呆然とした。

・・・うらやましい・・・なんて、うらやましいんだ、冴木。

「しかし、毎日続くものだから、俺は出勤時間前になると、どうしても
期待して下半身がズキズキして困った。
パブロフの何とか状態というものだろうな。
朝食が終わって、出勤の準備をして、玄関に向かう頃になると、もうダメだった」

そうだな、お前は、犬でちょうどいい。
しかも、真っ黒い大型犬で、主人に絶対服従なヤツ。
(若宮さん、そういうのを、最近では『ヘタレワンコ』っていうんですよ:by れん&彩香)

「毎朝こうでは、さすがの俺も我慢する自信がない。
される一方だから、そうなるのかと思って、ある日、俺からキスを仕掛けてみたんだ。
そしたら、驚きながらも、うれしそうにキスを返してくださる柊一さまが、
あまりにも可愛らしくて、ついつい、深いキスを繰り返してしまって、
そのまま押し倒して、叱られた。」

グラスの酒を飲み干して、おかわりを注文する口調には、明らかに酔いがうかがわれる。

朝からさかって叱られたのか、お前は。
・・・だけど、うらやましい・・・。

新しい酒を、グイグイ飲むと、さらに冴木はしゃべり続けた。

「結局、俺からは、キスしてはダメだと禁止されたんだ。
禁止だぞ。どう思う?
『お前には、こういうほのぼのとした行為は無理だろう?
だから、玄関でのキスは、禁止だ』って。
それでいて、自分からは、散々仕掛けてくるのだから、たちが悪い。
柊一さんは、あれで結構キスがお好きで、しかも甘えるのもお上手になったからな。
いや、それはそれで、お可愛らしいから、いいんだが。」

・・・おい。

冴木は、さらに、饒舌にしゃべり続ける。

「こないだなんかは、俺が料理している後ろから、いきなりギュッと抱きついて来るし。
ベッドにうつぶせになったまま、『冴木の匂いがする』なんて囁いて誘うし。」

・・・おいおい。

「俺が落ち着かない気分になるから、苦手なのを知っていて、風呂場では奉仕したがるし。
ま、柊一さまは、俺が風呂にはいると、ゆっくりできないから、その仕返しのおつもりなんだろうけどな。
ねっとり熱くくわえられた姿勢で、上目遣いで『よくないの?』なんて言われたら、もう」

おい!

「冴木、もう、いい。もういいから、やめろ。」
「どうして? 聞いてくれるんじゃなかったのか?」
「いや、もう、うらやましすぎて、聞いていられないから、やめてくれ」
「? そうなのか? じゃ、仕方ないな。 
もうこんな時間か。
ちょっと、飲み過ぎたかな。
柊一さまが心配するから、俺は帰るけど、お前はどうする?」
「あ、俺も、そろそろ帰る」

タクシー乗り場まで並んで歩く。
「すまない、ちょっと」そう言うと、携帯を出して、冴木が立ち止まった。

ああ、柊一くんに連絡するんだな。
そういう習慣なのか・・・うらやましい。
俺も早瀬にかけてみようかな・・・。

「柊一さん?すいません、若宮とちょっと飲んでいました。
ええ、・・・どうしてもと、誘われまして」

はぁ、そうだったか?

「え? いえ、飲み過ぎてなんかいません。大丈夫ですよ。
本当に、大丈夫です。
ご心配なく、今夜もできますから。
柊一さんは、もう、眠いですか?
待っていてもらえますか?
それなら、俺・・・」

・・・聞くんじゃなかった。

若宮の受難は続いた。


************************************************************

ローズれんです。
拍手ありがとうございます!
前回に引き続き、出てきちゃいました。
すいませんm(_ _)m

今回も若宮先生には、不憫な役回りを引き受けて頂きました。
内容としては、「小悪魔のキス」の後日談です。
冴木が、酔っぱらって、柊一さまに対して、
なんか可愛くなっちゃうっていうの、好きです。
「私」じゃなくて、素の「俺」に戻って、
謝ったり、おねだりしちゃったりっていうのが好きなんです。
柊一さまは、冴木に対しては、ご主人様的包容力がありますから、
冴木の可愛げに、ほろっときて、「いいよ」って許しちゃう。
ますますラブラブなふたりです(*^_^*)

インフォメーション

彩香とれんの萌え満載のBL二次創作小説ブログです♪
れんによる『えれなさんのBL小説スレイヴァー○』シリーズの二次創作SS☆
現在、彩香による『ShokoさんのBLコミック○○な朝』18禁二次創作SS更新中♪いずれの作品も原作・版元には一切関係のない個人の創作になります。了承の上お楽しみくださいませ。



プロフィール

lisa

Author:lisa

レンタルサーバー


Author:lisa
昼は社会人、夜はハードなBL星人です。
無理矢理が大好物なドS属性。
濃ゆくて切ないBL小説が書きたいの。
現在、Hidaka Shoko先生のBLコミック『憂○○朝』に萌え暴走&妄想&二次創作中です。
桂木が好き過ぎて困る。
誰か止めて…笑

lisaの萌えブログ「BL萌え的生活」へはリンクから飛べます^^


Author: れん
Elena先生のBL小説「ス○○○ーズシリーズ」の二次創作担当です。
甘い柊一さまと冴木をお楽しみくださいませ。
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
創作検索ぴあすねっとNAVI
yu_asa
憂鬱な朝2


title="駄文同盟.com 【全創作系個人サイト検索エンジン!】">
駄文同盟.com









FC2ブックマーク





カレンダー

08 | 2008/09 | 10
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -



FC2カウンター



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



Book Mark !



フリーエリア



フリーエリア



フリーエリア



ブログ内検索









QRコード

QRコード



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



Copyright © BL創作小説さくらのはな All Rights Reserved.
テンプレート配布者: サリイ   素材: ふるるか  ・・・ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。