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2008.08.10 *Sun*

「冴木の趣味」(『スレイヴァーズ・プレミアムブック企画』) by れん

週末のアフターファイブ。
冴木と若宮は、久しぶりに居酒屋で冷酒を楽しんでいた。


「最近クルーザーを買ったんだ」
「クルーザー?」
「ああ。」
そうか・・・恋人との週末のために、クルーザーという方法もあるのか。

このところ、「恋人との週末の過ごし方」の研究に力が入っている冴木は、
さっそく、最愛の恋人と、自分とのツーショットにクルーザーを重ねてみる。

・・・柊一さまは、気に入るだろうか・・・。

「・・・ところがだ・・・ん?おい冴木、聞いているのか?」
「あ・・・ああ、聞いている。クルーザーのどこが問題なんだ?」

「大問題さ。実は、早瀬にはまだ話していない」
「なんでだ?」

あっさりした白身の刺身を口に放り込むと、ため息混じりに話し出す。
「どうせ文句言われるだろうし。へたすりゃ、売っぱらわれてしまう」
「まさか」
「いやいや。
『なんなんですこれは。オモチャにしては、無駄に高価ですね。』
って言われそうで、気が重い」

優秀な社内弁護士も、恋人の前では小心な一面を持ってしまうらしい。
「恋人とふたりで海を楽しむなんて、随分ロマンティックな趣味だな。」
らしくない、といった風に、ちょっと笑うと、冴木は冷酒の盃をぐっとあける。
「そういうお前はどうなんだ、冴木?
週末はどうやって過ごしているんだ?
そういえば趣味はなんだった?」

趣味・・・・・。
なんだろう。

週末の過ごし方で一番好きなのは、柊一さまとだらだらと過ごすこと。
柊一さまとゆっくりお風呂に入ること。

その至福の時は、金曜の夜から始まる。
休前日の夜は、先に柊一さまを風呂に誘導して、
すぐその後で自分も入る。
もちろん、入るだけで終わるはずもなく、
浴槽にふたりでつかって少し話をしながら体中を触る。
さらに、隅々まで洗って差し上げて、
シャンプーもトリートメントも手を抜かない。

浴槽の縁に柊一を座らせて、
柊一自身を、思う存分口で愛することも絶対に欠かせない楽しみのひとつだ。
浴室に響く、甘い声は、本当ならいつまでも聞いていたいが、
何度か柊一をのぼせさせてしまい、
こっぴどく叱られたため、
一応、精一杯自重して風呂の中では2回までと決めている。
(『そんな恥ずかしいことを、勝手に決めていたのか、冴木!』
 『相談したら、3回に増やして頂けましたか?』
 『当然、却下だ、バカ!』)

その後は、ベッドに連れて行って、一緒にミネラルウォーターを飲んで、
そして・・・明け方近くまで愛し合うのだ。

休日は、たいてい冴木の方が先に目が覚めるので、
しばらくはおとなしくしているが、やはり、我慢出来なくなると、
ごそごそといやらしいちょっかいをかける。
朝の柊一を堪能した後は、
美味しい紅茶を入れてやって、
好物のメニューを作って、
・・・・・・・すべてが柊一さま中心に過ごすことが一番の幸せだな。

・・・ということは、俺の趣味は・・・。


「どうした冴木。もう酔ったのか?」
うっかり、柊一に思いをはせていて、若宮のことを忘れていたようだ。

「いや。しかし、そろそろ帰るぞ」


タクシー乗り場で若宮と別れて、広尾のマンションにたどり着いたのは、
22時を少し過ぎた頃だった。

「ただいま戻りました」
「おかえり、冴木。早かったな、若宮先生と飲んできたんだろう?」
「はい。」
上着を脱いで、柊一から冷えた麦茶を受け取る。

「若宮は、早瀬に内緒でクルーザーを買ったそうです。
今度、柊一さまもご一緒に、海に出ないかと誘われました。」
「へぇ、クルーザーか。楽しそうだな。」
「楽しそうですか?」
「えっ・・・楽しそうじゃないのか?」
「いえ、別に」

そうか・・・クルーザーは、柊一さまもお好きなのか。

なんだか若宮に先を越されたみたいで、面白くない。

「あ、そうだ冴木。
お前、経済誌の取材を断ったって?」
「取材?ああ、冬文出版のですか?はい、お断りしました」
「どうして?冬文出版の経済誌は、内容もしっかりしているし、
特に問題はないだろう?」

もちろん、それは知っている。
しかし、今回のインタビューには冴木のプロフィールというおまけの注文がついていたのだ。
「私は、趣味だの、モットーだの、マイブームだの、好きな食べ物だの、仕事を頑張れる秘訣だの、
そういうことをしゃべらされるのは、お断りです」
「なんだ、そんな理由で断ったのか?」
「いけませんか?」
「いけなくは・・・ないが、気軽に答えればいいんじゃないのか?」
「気軽に答えていいのですか?」
「・・・別に・・・かまわないだろう?」
柊一はにっこり笑うと、ちょっと首をかしげて、その美しい瞳で冴木を見つめた。

「では・・・私の趣味は、柊一さまです。」
「えっ・・・・・?」
「モットーは、柊一さま絶対至上主義。
 マイブームは、柊一さまとの充実した恋人らしい週末の過ごし方。
 好きな食べ物は、柊一さまのアソコです」
「あ・・・ああああ~~~~、やめろ冴木。やめてくれ!」
「柊一さまを舐め回して、むしゃぶりついて、感じさせて、歓ばせて、
 一緒に何度も絶頂を味わって、愛してますと言うことが、仕事で頑張れる秘訣です。
 このとおり、インタビューで答えてやればいいのですね」

柊一は首まで真っ赤にして、上目遣いににらみつける。
「冴木・・・お前。」
「さぁ、柊一さま、今夜は金曜ですから、シャワーですまさずに、
一緒にお風呂に入りますよ。」
「いやだ、僕はひとりで入るから、いい」
「ダメです。」

離れそうになる柊一の身体を、素早く抱き込むと、そっと耳元に囁く。
「私の趣味はあなたなしでは、成り立ちません。どうぞ付き合ってください」
そうして、優しく口づけるのだった。

The End

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彩香とれんの萌え満載のBL二次創作小説ブログです♪
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昼は社会人、夜はハードなBL星人です。
無理矢理が大好物なドS属性。
濃ゆくて切ないBL小説が書きたいの。
現在、Hidaka Shoko先生のBLコミック『憂○○朝』に萌え暴走&妄想&二次創作中です。
桂木が好き過ぎて困る。
誰か止めて…笑

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