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2008.09.07 *Sun*

『若宮の受難』(「スレイヴァーズ」シリーズ二次創作)

特に約束をしていたわけでもないが、
なんとなく意気投合して居酒屋で一杯、ということが、たまにはある。
冴木と若宮は、ちょっと寄っていこう、という気軽なノリで、酒を飲んでいた。

ふたりで飲むときは、仕事の話はほとんどしない。
もっぱら、それぞれの最愛の恋人の話題になる。
誰彼なしに、話せない事ゆえ、どうしても打ち明け話的なものになる。

「その後、クルーザーのことは、ちゃんと話せたのか?」
「あ~~、まぁ、それについては、一応前向きに準備中だ」
「なんだ、まだ、言えないのか?」
「実はタイミングが悪くてな。」
「タイミング?・・・ふん、相当尻にしかれているんだな」
「お前に言われたくないぞ、冴木」

そして、若宮には絶対に言いたくないことが、もう一つあった。
それは、「秘密の早瀬フォトアルバム」を作ろうと、
大事に隠していたフォルダを早瀬に見つかり、速攻で消去されたことだ。

もうすこしで、完成だったのに・・・。

データを取り込み、わざわざアイドルの写真集を参考に章立てを編集して、
さらに、「お楽しみ袋とじ」ファイルまで、作ったのに。
アイコンまでこだわった、会心の出来だったのに(涙)

悔しさのあまり、酒がすすむ。

「俺のことは、ともかく、お前はどうなんだ」
自分ばっかり暴露話をさせられるのはたまったものじゃない。

「ん?俺か?」
焼酎の水割りをぐいっと飲み干すと、おもむろに口を開きだした。

「実は、困っている」
「困っているって?・・・お前が?」
「ああ」

ほお・・・これは、ちょっと愉快かもしれないな。
是非聞き出してやろう(小さく握りこぶし)

「なんだ、話してみろよ」
「いや、たいしたことじゃないんだが」
「いいから、言えよ。聞いてやるから」
「そうか?・・・じゃ・・・」

若宮は、親友のなさけないコイバナの暴露に、ちょっとワクワクした。

「柊一さんが、毎日出勤前に、キスを仕掛けてくるようになったんだ」

ふう~~ん、そうか~・・・って、えええええええ~~~~~~~~~~?
予想外な展開に、ゴホゴホとむせる。

「柊一くんが?毎朝キスを?」
「ああ。初めての朝は、本当にびっくりしたぞ。
なにしろ、玄関の扉を開ける直前だったからな。
そんなそぶりをまったく見せないまま、軽く唇を吸われて、
絶妙のタイミングで、2回目のしっとりしたキスまでされたのだから。
もう、押し倒すことも忘れそうなほど、サプライズなキスだった」
うっとりと語り始める冴木の隣で、若宮は呆然とした。

・・・うらやましい・・・なんて、うらやましいんだ、冴木。

「しかし、毎日続くものだから、俺は出勤時間前になると、どうしても
期待して下半身がズキズキして困った。
パブロフの何とか状態というものだろうな。
朝食が終わって、出勤の準備をして、玄関に向かう頃になると、もうダメだった」

そうだな、お前は、犬でちょうどいい。
しかも、真っ黒い大型犬で、主人に絶対服従なヤツ。
(若宮さん、そういうのを、最近では『ヘタレワンコ』っていうんですよ:by れん&彩香)

「毎朝こうでは、さすがの俺も我慢する自信がない。
される一方だから、そうなるのかと思って、ある日、俺からキスを仕掛けてみたんだ。
そしたら、驚きながらも、うれしそうにキスを返してくださる柊一さまが、
あまりにも可愛らしくて、ついつい、深いキスを繰り返してしまって、
そのまま押し倒して、叱られた。」

グラスの酒を飲み干して、おかわりを注文する口調には、明らかに酔いがうかがわれる。

朝からさかって叱られたのか、お前は。
・・・だけど、うらやましい・・・。

新しい酒を、グイグイ飲むと、さらに冴木はしゃべり続けた。

「結局、俺からは、キスしてはダメだと禁止されたんだ。
禁止だぞ。どう思う?
『お前には、こういうほのぼのとした行為は無理だろう?
だから、玄関でのキスは、禁止だ』って。
それでいて、自分からは、散々仕掛けてくるのだから、たちが悪い。
柊一さんは、あれで結構キスがお好きで、しかも甘えるのもお上手になったからな。
いや、それはそれで、お可愛らしいから、いいんだが。」

・・・おい。

冴木は、さらに、饒舌にしゃべり続ける。

「こないだなんかは、俺が料理している後ろから、いきなりギュッと抱きついて来るし。
ベッドにうつぶせになったまま、『冴木の匂いがする』なんて囁いて誘うし。」

・・・おいおい。

「俺が落ち着かない気分になるから、苦手なのを知っていて、風呂場では奉仕したがるし。
ま、柊一さまは、俺が風呂にはいると、ゆっくりできないから、その仕返しのおつもりなんだろうけどな。
ねっとり熱くくわえられた姿勢で、上目遣いで『よくないの?』なんて言われたら、もう」

おい!

「冴木、もう、いい。もういいから、やめろ。」
「どうして? 聞いてくれるんじゃなかったのか?」
「いや、もう、うらやましすぎて、聞いていられないから、やめてくれ」
「? そうなのか? じゃ、仕方ないな。 
もうこんな時間か。
ちょっと、飲み過ぎたかな。
柊一さまが心配するから、俺は帰るけど、お前はどうする?」
「あ、俺も、そろそろ帰る」

タクシー乗り場まで並んで歩く。
「すまない、ちょっと」そう言うと、携帯を出して、冴木が立ち止まった。

ああ、柊一くんに連絡するんだな。
そういう習慣なのか・・・うらやましい。
俺も早瀬にかけてみようかな・・・。

「柊一さん?すいません、若宮とちょっと飲んでいました。
ええ、・・・どうしてもと、誘われまして」

はぁ、そうだったか?

「え? いえ、飲み過ぎてなんかいません。大丈夫ですよ。
本当に、大丈夫です。
ご心配なく、今夜もできますから。
柊一さんは、もう、眠いですか?
待っていてもらえますか?
それなら、俺・・・」

・・・聞くんじゃなかった。

若宮の受難は続いた。


************************************************************

ローズれんです。
拍手ありがとうございます!
前回に引き続き、出てきちゃいました。
すいませんm(_ _)m

今回も若宮先生には、不憫な役回りを引き受けて頂きました。
内容としては、「小悪魔のキス」の後日談です。
冴木が、酔っぱらって、柊一さまに対して、
なんか可愛くなっちゃうっていうの、好きです。
「私」じゃなくて、素の「俺」に戻って、
謝ったり、おねだりしちゃったりっていうのが好きなんです。
柊一さまは、冴木に対しては、ご主人様的包容力がありますから、
冴木の可愛げに、ほろっときて、「いいよ」って許しちゃう。
ますますラブラブなふたりです(*^_^*)
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桂木が好き過ぎて困る。
誰か止めて…笑

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