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2010.02.13 *Sat*

ダブルバレンタイン企画その2「憂鬱な◎~かちゅらぎと暁ヒトきゅん~」by彩香

【Side A:暁ヒト様

最近、かちゅらぎは僕に冷たすぎる――。

久世家の若き当主・暁ヒトきゅんは、いつもながらうっとり見惚れてしまうほど美しいかちゅらぎの横顔を見て、顔をしかめた。

昨夜なんて『夜、僕の部屋に絶対来い』とあれほど言っておいたにもかかわらず、とうとう姿を現さなかった。
これまでは嫌そうな顔をしつつも、命令だと言えば結局、しぶしぶ僕の部屋に来ていたのに――。

「僕はご主人さまだぞ!」

思わず声に出していたらしい。
かちゅらぎがいぶかしげに、ちらりと僕を一瞥する。

「かちゅらぎ」

「なんですか?」

「今日は何の日か知ってるか?」

「今日ですか? さあ。特に何も思い当たりませんが。そんなことより、今夜はドイツ語の家庭教師が来ますので、なるべく早くお帰りになられてください。では、暁ヒト様、お気をつけていってらっしゃいませ。」

「……わかってる」

僕は思い切り不機嫌な顔でそう言い捨てると、学園まで送ってくれる人力車に乗り込んだ。

だが、授業が終わると、不本意ではあったが、かちゅらぎに言われたとおり、早めに帰宅してしまう素直な暁ヒトきゅんであった。

「おかえりなさいませ」

相変わらずクールな顔で出迎えるかちゅらぎに、「今日はバレンタインなんだぞ!」言い返したくなるのをきゅんはぐっとこらえる。

「それがどうかしましたか?」
と、あっさり切り返されるのがオチだから。

「今日は少し気分が悪いんだ。ドイツ語の家庭教師には帰ってもらってくれ。それから、夕食の前に、僕の部屋に来い。絶対来いよ!」

「……わかりました」

ちっともわかってないという顔で、かちゅらぎが答えた。

(続きはクリックしてね)
【Side B:かちゅらぎ

「まったく暁ヒト様ときたら……」

言いつけどおり、その夜、暁ヒトきゅんの部屋を訪れたかちゅらぎは、こっそりため息をついた。

バレンタインに、私からチョコを欲しがってどうするのですか――。

一日も早く、久世家のためになるような良家の令嬢と婚約していただかねばならないというのに…。

どこでどう育て方を間違ってしまったのか、男(しかも一回り近く年上)の私に「好きだ」などと告白して、おかしな関係を強要してくるとは…。

身近な年上の男性に憧憬を抱き、恋愛感情と勘違いしやすいお年頃。
そのうち飽きるだろう。

そう思っていたのに――。

夜毎、激しく自分を求めてくる暁ヒトきゅんを思い出し、かちゅらぎの頬が我知らず熱くなる。

「暁ヒト様。ご気分は良くなられましたか? よろしければコレを――」
かちゅらぎがポケットから何か取り出した。

暁ヒトきゅんの顔がぱっと喜びに輝く。

「風邪薬をお持ちしましたので、よろしければ後でお飲みになってください」

「…ああ、すまない……。そこに置いておいてくれ…」
暁ヒトきゅんの声が、イッキにトーンダウンする。

「では失礼します。暖かくしてお休みください」

くるりと踵を返し、部屋を出て行こうとするかちゅらぎの背中に、暁ヒトきゅんの声が飛ぶ。

「かちゅらぎ、ちょっと待て」

「何か?」

「いや何でも……じゃなくて、かちゅらぎ、ほかに僕に渡したいモノとかないか?」

「いいえ、何も」

「そんなはずないだろう? 今日は僕に絶対渡したいモノがあるはずだ!」

ムキになるご主人様の子供っぽい顔を見て、かちゅらぎはふと可愛いと思った。
最近、少し大人びてきたとは言え、暁ヒト様はまだまだ甘えたい盛りの子供だ。
年に一度の特別な日ぐらい、甘やかしてやっても――。

「そうですね―。何も渡すつもりはなかったのですが、気が変わりました。ベッドの下をご覧ください」

「え?」

がばっと起き上がり、ベッドの下を覗き込んだ暁ヒトきゅんが歓声を上げる。

「かちゅらぎ~~~~」

青いリボンのかかった小さなチョコレートの包みを拾い上げると、嬉しそうに頬ずりした。

「やっぱり覚えてくれてたんだな。ありがとう、かちゅらぎ!」

リボンを乱暴に解き、包みを開けるやいなや、一口大のハート型チョコレートをぱくりと自分の口に放り込む。

「めちゃめちゃおいしい――これはぜひ―お前にも―食べさせてやらなきゃ――」

はっと逃げようとしたかちゅらぎの顎をぐいととらえ、きゅんが強引に唇を重ねる。

熱い舌が絡み付いてくる。

チョコレートのとろけるような甘い味が口内にじわりと広がる――。

「う…はっ…暁ヒト…さま……っ」

「かちゅらぎ…愛してる…。いつかきっとお前にも僕の気持ちをわかってもらう――」

熱い声で囁きながら、かちゅらぎをベッドに押し倒す。

「……あっ…」

それは、きゅんとかちゅらぎの、果てしなく長い、甘くて熱いバレンタインの夜への序章だった。

おしまい

情熱的なワンコの暁ヒトきゅんが書きたかったのです。by 彩香
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