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2008.06.06 *Fri*

『イングリッシュ・ラプソディー』 第二回 By 彩香

『イングリッシュ・ラプソディー』第一回はコチラ

 大型のスーツケースを両手で一つずつ引きずり、さらに肩にはずっしりと重い機内持ち込み用ショルダーバッグ。俺は理不尽な怒りに囚われつつ、必死で高遠のすらりとした後姿を追いかけた。周囲の人に荷物をぶつけては、じろりとにらまれる。そのたびに頭を下げながら、俺の全身はじわりと汗ばむ。

「おい、いい加減に……」
 返事をしなけりゃ、荷物を置いて今すぐ日本へ戻る飛行機に飛び乗ってやる。そう叫びかけた瞬間、ふいに高遠がくるりと振り向いた。

「なあ、杉原。両替してきてくれないか。あそこにカウンターがある。タクシーに乗るのにクレジット・カードが使えるとは限らないからな」
 俺はお前の使用人じゃない! 俺は思わずスーツケースを放り出し、高遠のキレイな顔をいっぱつぶん殴ってやろうと右手を振り上げた。

「お前、意外と短気だな。普段の人当たりのよさは営業用か」
 降りあげた俺の手首をすばやく捉え、高遠は何食わぬ顔で言った。手首をつかむ意外な力強さに俺は顔をしかめる。
「放せよ、痛い」
 無理に振りほどくと、手首が赤くなっていた。俺はじろりと高遠をにらむ。
「謝らないぞ。先に手を上げたのはお前だ」
 しゃあしゃあと抜かす男の顔に、俺は不覚にも見惚れていた。

フレームレスの眼鏡の奥の切れ長の瞳。
男にしては長いまつ毛。
すっきり通った鼻筋と繊細な顎のライン。

俺の目を釘付けにしたのは、優雅なカーブを描く柔らかそうな唇だった――。

昨夜、俺はあの唇に――。

甘い痺れとともに、じわりと官能的なうずきが体の奥から沸いた。

第三回につづく☆
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彩香とれんの萌え満載のBL二次創作小説ブログです♪
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桂木が好き過ぎて困る。
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