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2011.05.28 *Sat*

手紙。

P1010080_convert_20110528230923.jpg

コメディです。
短いので軽いノリで書きました。
暁人が中等部ぐらいのころのお話。

えろなしです。
オコチャマもどうぞ♪
梅雨の合間、珍しく青空が広がる日だった。

暁人は朝から久世家の書斎にこもり、桂木から与えられた洋書を読み耽っていた。

「ふう、疲れた…。お腹が空いたな。あれ、もう昼過ぎじゃないか!?」
柱時計の針が一時を回っているのを見て、暁人は驚いた。
「どれだけ集中してたんだよ。でもおかげで、桂木に夜までに読むように言われていた分、全部読めたぞ。読めなかったら、あいつ、うるさいからな。あれ?」

その時、読んでいた洋書の最後のページから、はらりと一枚の紙切れが机の上に落ちた。

「何だこれ…?ずいぶん古そうだな」

拾い上げて、開いてみる。

「…ええと…やけに達筆だな。でも桂木の字じゃないな。
何々……拝啓 智之様。え、何?!これって桂木宛ての手紙?」

暁人は急に目の色を変え、焦って続きを読み始める。

『拝啓 智之様
先日はどうもありがとう。本当に楽しかったよ。まだ夢を見ているみたいだ。
しかし、君にあんな情熱的な一面があったとは驚きだった。
いつも高貴な横顔でつんと澄ましている高嶺の花を手折ってみれば、誰も想像がつかないような表情を見せてくれるんだね。
嬉しかったよ。
愛しい君のことを想って今夜も長い夜を悶々として過ごすことにするよ。
また近いうちに会いたい。
             雨宮林三郎』

「何だこれ!!!」

読み終わるなり、暁人は立ち上がり、紙をくしゃくしゃに丸めて床に叩きつけた。

「雨宮って誰だよ?聞いてないぞ!桂木とどういう関係なんだよ?
こんな意味不明のふざけた手紙寄越すなんて…」

そのとき、ドアを軽くノックする音がして、桂木が入ってきた。

「おい、桂木!雨宮って誰だ!?」
桂木に走りよって、ものすごい剣幕で詰め寄る。
「雨宮?ああ、十年ほど前までこの屋敷にいた書生です。彼が何か?」
「それだけか?」
思いっきり疑わしそうな顔の暁人に、桂木は眉を寄せてそっけなく答えた。
「そうです」
「そうって、お前、それだけじゃないだろう?」
「旦那様、何をおっしゃりたいのですか?」
桂木の声に苛立ちが混じる。
「私の教育係も務めておりました。大変優秀な男で、米国に留学中です」
「……米国?」
「そうです。もう何年も会っておりません。で、彼がどうかしたのですか?」
「……」
「何をそんな顔していらっしゃるのですか?」

暁人は無言で、さきほどの手紙を桂木に差し出した。

「これは―?」

さっと文面に目を走らせている桂木の表情を、暁人は何一つ見逃すまいとじ~っと見守っている。

「ああ、これのことですか」

桂木は珍しくにっこり微笑むと、手紙をビリビリに破り捨てた。

「あ、おい!」

「暁人様。何を誤解されているのか知りませんが、これはただの課題です」
「課題?」
「そう、ドイツ語の作文。雨宮は私にドイツ語も教えてくれていました。
あの男は法律を勉強している割に、ロマンチックなところがありました。普通の文章ではつまらないだろうと言って、こんなふざけた文を作文の課題にして私に寄越したのです」
「――本当に?」
「本当ですよ。暁人様、あなたに嘘などついて何になるというのです。私を信じてください」
桂木が暁人の目を見て、自信たっぷりに言った。
「そうだったんだ♪な~んだ、心配して損したよ」

ったく、人騒がせだな。
こんな意味深な文を課題にするなんて、けしからん。
桂木は僕のものだぞ!

プリプリ文句をこぼしつつも、安堵のあまり顔がニコニコしてしまう素直な暁人きゅんだった。

だが、もっと安堵に胸を撫で下ろしていたのは桂木だった。

やれやれ、暁人様が素直な方で良かった――。
……雨宮は、ちょっと相手にしてやったら、本気になってしまって後が大変だった。
先代に上手く話をつけて無理矢理米国に留学させたが、今頃どうしているのやら。

まあ、当分帰国しないので心配は無用だが。

――災難と昔の男(笑)は忘れたころにやってくる。
そんな大事な教訓をうっかり忘れている桂木だった。

☆おしまい☆
ああ、久々に爽やかかも~^^










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COMMENT

爽やか?(笑)
エロスはないけど、桂木黒過ぎるわ。
そうね、利用出来るものは利用するよね、桂木は。
そして、ちゃっかりと自分も気持ちよくなるのよね。
雨宮が留学してたのは桂木の差し金だったのね!
ってことは暁人もあまりしつこく桂木に付きまとうと雨宮の二の舞になる恐れが…(汗)
暁人は本当に素直で可愛いわ。

一晩に2話も読めて嬉しいわ~。
りささんありがと♪
もう一話くらいupされるかしら?(えっ?)
2011/05/28(Sat) 23:21 | ロミオ。 #- [Edit
<ロミオさんへ♪
こんばんは~二度目まして~♪こちらにもどうもありがとうございます^^

> 爽やか?(笑)
> エロスはないけど、桂木黒過ぎるわ。
> そうね、利用出来るものは利用するよね、桂木は。
> そして、ちゃっかりと自分も気持ちよくなるのよね。

露天風呂で出しすぎた(何?)後に爽やかだったわ~~^^
お風呂で虐めすぎたせいかしら?桂木がブラックになってしまいました…。
桂木は絶対自分の損になることはしなさそうよね。

> 雨宮が留学してたのは桂木の差し金だったのね!
> ってことは暁人もあまりしつこく桂木に付きまとうと雨宮の二の舞になる恐れが…(汗)
> 暁人は本当に素直で可愛いわ。

雨宮の智之様への執着も、かなり異常なんじゃないかと思ってるの^^
ひょっとしてかちゅらぎLOVE(笑)なんじゃ…。
本編で先代そっくりになった暁人を見て、どう動くのか…すごく気になる~~!
きゅんは、根っからのお坊ちゃまだから駄目ね(オイ)、すぐ桂木を信じちゃう。
そのうち英国に追放されるかも…。
でも今月号のどや顔^^には本気で参りました~~。

> 一晩に2話も読めて嬉しいわ~。
> りささんありがと♪
> もう一話くらいupされるかしら?(えっ?)

ロミオ。さんに読んでいただけて嬉しかったです。
書いた甲斐がありました^^
でもでももう一話は…ちょっと力尽きたかも^^;
明日もできれば妄想したいな~。
ロミオ。さんの次回の妄想はどんなのかしら~~ワクワク♪(クマ人からのおねだり)
2011/05/28(Sat) 23:53 | lisa #- [Edit

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昼は社会人、夜はハードなBL星人です。
無理矢理が大好物なドS属性。
濃ゆくて切ないBL小説が書きたいの。
現在、Hidaka Shoko先生のBLコミック『憂○○朝』に萌え暴走&妄想&二次創作中です。
桂木が好き過ぎて困る。
誰か止めて…笑

lisaの萌えブログ「BL萌え的生活」へはリンクから飛べます^^


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